今までの話2
エピソード【ijシスター】
『キングさん、やっぱりこれはただごとじゃないんじゃないかな?』『そうねェ、でもうさぱんさんはいつもフラッとどこかへ行っちゃう人だから・・』『いつもは2、3日で戻るでしょ。今日でいなくなってから4日目になるしね。なんていっても掲示板のメッセージが怪しいよ』食パン星人さんとバンカーキングさん達はうさぱんさんが変な事件に巻き込まれた可能性が高いという結論に達したようでした。『とにかく、ijシスターに聞いてみよう』食パン星人さんとバンカーキングさんはijシスターの家へと向かいました。
小高い丘の上にijシスターの家はあります。キングさんは太っているので、フウフウいいながら坂を上って行きました。『ijシスター、掲示板のメッセージはどういうこと?』ちょっとおこりながら食パン星人さんが尋ねると『私、たのまれたのにゃ』悪びれずにシスターが答えました。『たのまれたって?』『んにゃ、変なオヤジが掲示板にうさぱんさんを見つけたかったらうさ山にこいってかいてくれっていったのにゃ』『どんな人?』『ちょっと、こわい感じでキングさんみたいな冠をかぶっていたにゃ、この町の人じゃないに』『たのまれたからってなんでそんなことしたんだ』『おやつをあげるっていわれたにゃ。それとおもしろそうだったからにゃ』『ん〜、これは大変な事件かもしれないぞ!』
エピソード【携帯電話】
うさぱんさんはだんだんと近づいて来る島を眺めていました。もう日が暮れようとしています。『もうすぐつきますねぇ、ああ疲れたこと』初老の婦人がうさぱんさんに話しかけてきました。『ここは何という島ですの?』婦人に尋ねると『サイバー島ですよ』腰を伸ばしながら婦人はうさぱんさんに手紙を差し出しました。『ああ良かったわ、あなたを見つけられて』『この手紙は・・なぜあなたが?』びっくりしながらうさぱんさんは受け取りました。婦人は『船に乗るときに頼まれたんですよ、あなたを指してあの女性に渡してと。何でご自分で渡さないのと尋ねたら恥ずかしいからって。もしかしてラブレターかしら、ふふ』『その方、どんな風な方でした?』『そうねぇ、背が大きくて髭をつけてた。ちょっと暗い感じ、帽子をかぶってたからよく顔がわからなかったわねぇ』『そうですか』『あら、着いたみたい。それじゃわたしは・・』『ありがとう』婦人はそそくさと降り場の方に向かっていってしまいました。うさぱんさんもとりあえず船を降りることにしました。
手紙にはこう書いてありました。”サイバー島に着いたら港の駐車場に行け。そこに赤い車があるはずだ。その車のトランクの中に携帯電話が入っている。それを受け取って次の指示を待て”うさぱんさんは駐車場に向かいました。『アレだわ』駐車所には赤い車がポツンと置いてありました。トランクを開けて携帯電話を取ろうとすると、『ぴぴぴぴ、ぴぴぴ・・』携帯が鳴りました。『はい、うさぱんです・・』うさぱんさんはおそるおそるでてみました。
エピソード【うさぱんさんJrのパパ】
町の広場にある公園で1人うさぱんさんJrがしょんぼりとしていました。『ママ、どこに行ったの・・』いつもならニンジンマフィンを焼いてくれるおやつの時間です。そこへ町ではあまり見かけない女の子が話しかけてきました。『こんにちは。私パール、よろしくね。あなたの名前は?』『うさぱんJrでし』女の子はキャラParkに最近引っ越してきたこと、これからパン屋さんまでおつかいに行くことなど早口で話しました。『ママは?』『ママいなくなったの』『本当?それは大変!どこに行ったかわからないの?』『うん、でもパパを探しに行ったんだ。きっと』『どうしてそう思うの?』『だっていなくなった日の朝言ってたもん、パパが帰って来たって』うさぱんさんJr.のパパはうさぱんさんJrがまだお腹にいるころ、うさぱんさんを残して町から出ていきました。それ以来消息がわからないのでした。うさぱんさんは4年もたってしまった今でも忘れられずにいました。『本当なの?じゃあパパから連絡があったのかな』『・・ママ・・ぐすん』うさぱんさんJrは泣き出してしまいました。『とにかく困ったわ。ママが帰るまで家にこない?』『ううん。ママから連絡があったら困るからお家にいるの』『そう、わかった。じゃ何かあったらとにかく相談してね』パールはうさぱんさんJrをなだめながらおつかいを頼まれていたことを思い出しました。『私パン屋さんに行かなきゃいけなかったんだ、Jr、パン屋さんの場所知ってる?』『わかるよ』二人は広場の近くの食パン星人さんの店に向かいました。
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